銀聯カード(ぎんれんカード) デビットカード

中国本土や香港、マカオに旅行する時に便利なデビットカードが出ました。イギリスに本社を置く「アクセス・プリペイド・ワールドワイド」が運営するキャッシュパスポートというサービスが、中国国内で圧倒的なネットワークを持つ銀聯カードのデビットカードを発行しています。

このデビットカードは、中国国内の銀聯カードのATMで現金を引き出すことができるほか、銀聯カードの表示がある商店やレストランなどでの支払いにも使用することができます。

キャッシュパスポートの銀聯カードのデビットカードはプリペイド式で、自分の銀行口座やクレジットカードとは一切リンクがありません。つまり、あらかじめ払い込んだ金額(2万円から100万円)の範囲しか使えない代わりに、紛失や盗難、その他の被害にあった場合でも、被害額はその範囲に限定される、ということになります。一方三菱UFJニコスが発行する銀聯カードなどは、手持ちのクレジットカードと連動しています。

中国でプリペイド式の銀聯カードを使うメリットの一つは、何といっても安全性です。クレジットカードと同様に支払いにも使えますから、商店で現金を使い、お釣りに偽札を掴まされる、という危険も防ぐことができます。また、クレジットカード情報を盗まれたり、と言った心配もありません。

詐欺や盗難のリスクが高い中国旅行に力を発揮するカードと言えます。クレジットカードではありませんから、カードを作る時にも本人確認だけで、審査はありません。キャッシュをあらかじめ入れないと使えませんから、当たり前ですけど。

銀聯カードの為替手数料は4%で、市中銀行などで元に交換するよりも手数料は低くなっています。その一方で12ヶ月間利用しないと月間管理手数料が100円かかりますし、決算手数料が500円かかりますから、あまりに少額の使用予定しかない場合には、あまり向かないかもしれません。

また、JALのマイレージと提携していますが、初回のみマイル登録手数料として2100円かかりますから、まあ、あくまでおまけと考えておく方が良いかと思います。

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